「版画こそが本業」と言ういわた・きよし(本名・岩田 清)さんが、世界最先端の数学者やコンピュータ技術者が適えられなかった解析可視化処理やコンピュータ負荷の実用的制御を可能にした理由は、常に、世界的な画像処理の流れの、10年前を泳いで来たというパイオニアとしての自負と、その自負の正当性を証明する独自理論・技術を駆使した芸術的活動と共に、この特許案件で接触している各国関係機関側から見れば、少なくとも「数理科学系本業」と言い得る、自らが完全に納得するまではとことん探求を止めない左脳的活動がある。例えば1980年に発見された「マンデルブロ集合図形」のオリジナル(◆図1)には見えていないパターンを、彼は、オリジナル発見の2年後にその一例(◆図2)を演算描画(解析可視化)して見せた。
この、負荷を気にせず演算描画できる解析可視化処理技術が、「フラクタル暗号」を、IT社会の情報セキュリティの切り札として復活させたのである。
この可視化処理技術は、1968年に彼が発見した「光ハウリング」(◆くりっぷ)現象応用技術の、芸術目的演算機としてのアナログコンピューター技術が、デジタルとして発展したものである。
この解析可視化によって、無限に続く相似性構造がフラクタル集合の縁に沿った外側だけでなく、内側にも外側と数理科学的な関係を保って存在していることが視覚証明された(◆図3)。
ただし、この技術は、軍事目的に転用可能な知的財産であり、これが当時の東側陣営に流出することを恐れた米国関係機関の圧力によって、今もって世界未公開である。未公開ゆえ現在も、特許化可能な知的財産として、国際的に注目されているのだ。
「ITSS」は、彼独自の「解析可視化処理技術」を進化発展させて、この処理の流れを逆向きにした「不可視化処理技術」を考え、この可視化と不可視化を「互いに相補」の技術として構築したことと、演算されることで法的な意味をも有するフラクタル動画データを、同時に電子署名媒体をも兼ねる情報隠ぺい媒体として、従来型暗号の「情報かく乱ルーチン」の、強力な「機能代替素子」としたところにある。
在来型暗号の「かく乱」処理が、「ITSS」では、「酸化還元」と例えるべき処理に替わる。つまり、原情報を水素とすれば、酸化によって水(暗号情報)になり、水を還元すれば水素(原情報)に戻るという方式で、「マンデルブロ集合」図形の演算描画法を、暗号用途でも実用レベルで軽快に走るように改良された実演算プログラムによって得られる特殊な動画データ(融合媒体)(◆図4)に情報を化学反応式的に変質させるので、データ量(モル)は、原情報と暗号とが常に同等で、1バイト(1モル)も増えない。
これによって「何時に始まって何時に終わるか」が判らない、「送られて来る強さ(同時送受信量)」も判らない情報を、何ら制限することなく無事安全に受信できるという、暗号専門家の長年の夢であった「リアルタイム暗号」「エンドレス暗号」を実現した。
データ量が1バイトも増えないので、「使い慣れているために手放せない」従来型情報セキュリティー方式の利用者にも、「併用=相乗り」が完全可能という現実的利点をも併せ持てた。
さらに岩田さんは、地球規模で行われる情報交通が、決して渋滞を起こさないための方策「ITSS内部ネットワーク」と、この方策を有効にする特殊動画の全自動制作手法にも実用化のめどを付けた。これにより、在来型TV画面で約100万回線分、ハイビジョンならば約600万回線分もの認証付き暗号情報を安全に一括処理できる。動画は1秒間に30〜60回、画面変化する。この画面変化は在来型最強の「鍵の使い捨て方式」をオモチャ扱いしてしまうほどの威力である。
これに彼の美術専門家としての色彩工学・色彩生理学・色彩心理学・色彩芸術学の知見が付加されて、実用上「ITSS」の識別(認証)空間は無尽蔵になった。
この「ITSS」の長所を、既存最強の識別手段IPv6(インターネットプロトコル第6版)でも、既に容量不足と感じていた主要国関係機関は、さらなる安全強化機能として注目した。例えば、米国関係機関の一つであるNASAは、宇宙ロケットの打ち上げが、1枚の耐熱タイルのトラブルで重大事態に陥る事例が重なったことから、100万を超える部品個々について「誰が(人)」「いつ(時)」「どこで(所)」「何を(物)」「作った(事)」を特定(認証)することで、製造品目の「気の緩み(人)」「材質(物)」「工程(事)」などを厳密に管理でき、これによって些細な不具合の累積が大事故につながる現状を正せると期待している。
このマルチプルな認証こそが、世界各国の関係機関の、「ITSS」に対する最大の注目個所なのだ。
事実、「ITSS」のこの長所は、宇宙産業だけでなく、軍事、外交、電子政府、テロ・ハイジャック、電子カルテなど、IT化を進めることが必須な分野では、絶対不可欠なものである。
従って、これらの事業に対処する「ITSS」のオールマイティな運用に「独占的」に関ることが出来れば、国家の安全保障も、企業利益の向上も、当然、望外の正夢となる。これが直感的に解る世界の関係機関が、ひとえに、この知見獲得の目論みに沿って活動を開始したというわけだ。
「ITSS」でも中核的活躍をする「解析可視化処理」の理論と技術は、上述した理由が主因となって、いずれも世界未公開だが、この理論技術に基づく実証実検画像(静止画・動画)によって、世界の著名な数理学者・コンピュータ工学者には、この存在は、知られている。彼らもまた、学術発展のために一日も早い公開を期待しているのだ。
そして、実証実検画像が20年以上も前から存在していることが、世界で唯一、先願主義を採用しないことで他国の特許権を無力化してきた米国の特許戦略をも打破したのだ。
東西冷戦が終わって、はや15年、しかしながら、これに代わって、国際テロの暗躍が問題になった現在。かつては公開を抑え込んだ米国関係機関までもが、彼の独自知見の国際特許化を後押しするように変化した。
しかし、彼は、「私の本業は、あくまで芸術です。いわた・きよしが正式の顔です。この芸術家の、省時間・省労力目的の忠実なロボットを得るために、私はコンピュータの世界にも「やむを得ず」踏み込んだのです。従って、行き掛かり上、芸術系だけでなく、数理科学系の後継者の指導育成も、当座は勿論、ボケないうちは、天命として、私がしなければいけないとの覚悟は出来ています。しかしながら現状の私は、すでに、これらの後継者を指導育成する時間を捻出することができないほど多忙です。したがって、公営事業化、民営事業化は、当然、これを天職と信じる人たちの仕事だと思います。このため、「ITSS」の公的部分の諸権利は、当該国に無償譲渡を考えています。多国間にまたがる部分は、国連に無償譲渡することを考えています。ここを民営化すれば、必ず、ライバル企業が顕れて、互換性を阻害し実行効率を落とすからです。これは、静脈紋による認証で、すでに指と掌の二通りが流通していることから自明です。何が何でもの民営化は、真に「IT活性化」を解っていない愚か者の行いです。まず、社会基盤を確立しなければなりません。さいわい「ITSS」は、既存の様々なIDを残らず取り込んでも、なお余りある天文学的な識別容量があります。時間的にも問題ありません。この社会基盤上に各民営事業を乗せることによって、真の「IT活性化」は開花結実するのです」と言っている。
(◆くりっぷ)「光ハウリング」
「光ハウリング」は、1968年、版画家としての岩田さんが、ビデオカメラ、アンプ、モニタの組み合わせで、世界で初めて発見した「ハウリング」(カラオケマイクを、うっかりスピーカーに向けてしまったときの騒音発生メカニズム)の光バージョンである(◆図5)。
1970年代に活用したこの手法の延長線上に、本年6月、数理科学系の岩田さんが世界で初めて「ラスター型カオス」の演算描画に成功した(◆図6)。
これにより、、「ITSS」の実行負荷は、「ラスター型フラクタル」を活用する現行のものより、さらに25%〜400%軽減できるとしている。